新年(正月)
西暦1月1日
中国では伝統的にいわゆる「旧暦」に基づいて新年を祝うため、西暦の1月1日はそれほど重要視されていなかった。しかし最近では外国文化に触れる機会も増え、以前に比べればにぎやかに祝われるようになってきた。
春節(旧正月)
旧暦1月1日
春節は中国の祝日の基本中の基本だ。日本の盆と正月を足したような感じで、1年で一番大きな祝日であり、1週間程度の連休となる。旧暦に基づくので、西暦によるカレンダー上の日付は毎年異なり、連休のスケジュールもその都度発表される。
労働節(メーデー)
西暦5月1日
正式には国際労働節。西暦の5月1日なので、「五一労働節」「五一」とも言われる。いわゆるメーデー。模範的な労働者は人民大会堂で表彰される。この日から始まるLs#1=54V$N5Y2K$O!V8^0l2+6b<~!W$H8F$P$l$kCf9q$N%4!<%k%G%s%&%#!<%/!#
国慶節(建国記念日)
西暦10月1日
中華人民共和国の建国記念日。1949年10月1日に、故毛沢東主席が天安門の楼上から中華人民共和国の建国を宣言したことにちなむ。「十一」と呼ばれ、中国ではこの日をはさむ約1週間が大型連休となる。
元宵節
旧暦1月15日
旧暦1月15日。春節後に到来する最初の満月の夜。元宵(もち米で作った団子)を食べたり、提灯を飾ったりして祝う。元宵は地方によって材料や調理法が異なるが、一家団欒の象徴であることは共通している。
清明節
春分15日後
先祖の墓参をする日。春分から数えて15日後。24節気の一つ。掃墓節とも呼ばれ、祖先を敬い祭る行事が中国各地で行われる。古来より、春を迎え、家族で郊外に散策に行く習慣もあり、「踏青」とよばれている。
端午節
旧暦5月5日
戦国時代の「楚」の愛国詩人・屈原が汨羅(べきら)という川に身を投じた日とされる。また、屈原を慕う人々が多くの船を出して遺体を捜したという故事が、現在のドラゴンボートレースの由来だとされている。屈原の遺体が魚に食べられないように、川に粽をまいたことから、この日に粽を食べるようになったという言い伝えもある。
中秋節
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旧暦8月15日。名月を観賞する日であり、この日に月餅を食べる習慣があることから、月餅を贈りあう習慣がある。月が丸いことと家族円満をかけ、遠方から家族が集まる場合も多い。近年は豪華な月餅の贈答がエスカレートし、社会的な問題にもなっている。
重陽節
旧暦9月9日
旧暦9月9日。9は陰陽五行で「陽」にあたるので、陽2つ重なるとして「重陽」という。この日は古くから山に登って菊花酒を飲む習慣があり、唐代の詩人・杜甫の詩『登高』のテーマになっている。
臘八節
旧暦12月8日
旧暦12月8日。仏教に基づく祭日で、釈迦が12月8日に悟りを開いたことにちなむ。釈迦が最後の悟りを開く瞑想に入る前に、乳粥を食べて体力を回復したという故事から、地方によっては僧侶を中心に「臘八粥」という8種の穀物で作った粥を食べる習慣がある。
注:上記のは漢族の伝統的祝日であり、少数民族はこれらの行事をおこなわない場合がある。
情人節(バレンタインデー)
西暦2月14日
男性が女性にプレゼントを贈るのが基本だが、実際には恋人同士でプレゼントの交換をすることが多い。チョコレートや花などが用いられるが、香港では男性が女性に花を贈るのが一般的。この点、中国のバレンタインデーは、ほぼ欧米式で、日本の習慣とはやや異なる。中国大陸ではここ10年ほどで広まった。
婦女節(世界婦人デー)
西暦3月8日
世界婦人デーにならって、中国の女性の地位向上を目的に制定された。働く女性は半日の休暇となるところが多い。また、観光地などで入場料が女性のみ割り引きになったりする。正式には国際労働婦女節という。3月8日なので「三八」とも言われる。
消費者権益日(消費者の日)
西暦3月15日
3月15日。ここ数年の消費者意識の高まりとともに、この3月15日は一般庶民にとっても注目される1日になった。新聞などでも特集が組まれ、テレビも特別番組を放送、大きな商店街では資料を展示したりする。
愚人節(エイプリルフール)
西暦4月1日
エイプリルフールの日本語における直訳は「四月馬鹿」だが、中国語だと「愚人節」となる。罪のないいたずらをたのしむのは、他の国と同様。
青年節(青年の日)
西暦5月4日
1919年5月4日に起こった「五・四運動」にちなむ。日本は1915年に対華二十一箇条要求を中国に突きつけ、1919年ベルサイユ条約締結時に、諸国に認めさせた。「五・四運動」は、日本及び日本に対して弱腰な外交を展開する自国政府への抗議行動として発生した。
児童節(子供の日)
西暦6月1日
西暦6月1日。13以下の少年児童は学校が1日休みとなる。各地で子どもを対象にした行事やイベントが行われる。少年宮(小学生までの子どもを対象に教育活動を行う機関)でも盛んに活動が行われる。
七一建党日(中国共産党設立記念日)
西暦7月1日
西暦7月1日。1921年に中国共産党が成立したことにちなむ。正確な建党宣言の日は諸説あるが、7月1日に日に定められている。当時の最高指導者・陳独秀を中心にこの日上海で建党宣言をした日だとされる。
七一香港回帰(香港返還記念日)
西暦7月1日
アヘン戦争の結果、1842年には香港島が、1860年には九龍半島の先端部、1898年には新界地区がイギリスに割譲・長期租借されることになった。1997年7月1日、それらが一括して中国に返還された。現在でも香港は1日休日で、盛大な花火が打ち上げられる。
八一建軍節(人民解放軍記念日)
西暦8月1日
1度は手を結んだ国民党と共産党だったが、国民党は共産党地域への弾圧を強化。そして1927年8月1日、ついに周恩来らが率いる部隊が江西省南昌で武装蜂起し、国民党と完全に決裂する。これが人民解放軍建軍の日の由来で、軍人は1日の休暇となる。
教師節(教師の日)
西暦9月10日
西暦9月1日。孔子の誕生日にちなんでいる。文化大革命(1966〜76年)によって教育が荒廃したことを反省し、教師の地位向上を目指す趣旨で設けられた記念日。教師は1日の休暇となる場合もある。
聖誕節(クリスマス)
西暦12月25日
クリスマス。経済的な開放が進み、中国大陸でもクリスマスは年々華やかになっている。12月中旬ごろから24日にイブにかけてクリスマス商戦が展開され、街並みがライトアップされるなどいった光景は日本と同じ。宗教的な雰囲気よりも、“お楽しみの一日”と人々が浮かれることも同様。ただし、香港やマカオではキリスト教信者も多く、宗教的活動が盛んにおこなわれる。