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お茶案内

 中国茶の茶葉にはカルシウムやカリウム、鉄、カロテンなどが豊富です。そして抽出されたお茶には、おもにカフェイン、タンニンの一種のカテキン、ポリフェノールなどが含まれています。この内カフェインには、中枢神経を刺激して目をさまさせたり、気持ちを高揚させる働きがあるほか、胃液の分泌(ぶんぴつ)促進、体脂肪の燃焼促進、利尿、強心にも有効。一方、カテキンには抗菌、解毒、止血、消炎などの働きがあります。そして、もっとも注目したいのが、ポリフェノールと呼ばれる、特有の健康成分の働きです。ポリフェノールは、その名のとおり、お茶に、とくに多く含まれている。その働きは、血中の中性脂肪やコレステロールの減少、発がん物質や活性酸素の悪影響の防止、食べものの脂肪分の吸着・排泄(はいせつ)、肌の皮脂量調整と保水能力の向上など、多岐にわたっています。             

中国茶というと、一般には、茶葉をどのように発酵させるかによって、大きく3種類にわけられます。すなわち、発酵を行わない緑茶、発酵を途中で止めた青茶、完全に発酵させた紅茶との三大茶です。こののほかには、茶葉に花の香りをつけた花茶がよく知られています。とくにジャスミンの香りがする茉莉花茶(ジャスミンティー)は、日本の中華料理店でもおなじみです。もう一つは今大人気な薬茶です。

【緑茶】
  緑茶は「発酵」をすぐさま止めた(摘んだ葉を醗酵させない)、不発酵もしく未発酵のお茶です。中国茶の主流はこのお茶で、生産量も一番多く、よく飲まれているお茶です。不発酵のために茶葉の色がそのまま保存されます。直接茶葉をコップや蓋碗などに入れて、そのまま飲むのがポピュラーです。お湯の色も淡く、渋みの少ないさっぱりとした味わいです。日本の緑茶のルーツは中国にあると言われていますが、製法がちょっと違います。日本の緑茶は蒸しで作るのが主流ですが、中国の緑茶は釜炒りが主で渋味は控えめです。
味のみならず香りも変化に富む中国の緑茶ですが、ぞの主な要因は、産地の違いと発酵を止めるタイミングです。昔からのやり方を守っている「碧螺春」のように、摘んでから厳密に発酵させないお茶が多いのですが、緑茶の中には、実は発酵や発酵に近い工程を経ているものもあります。また、普通に乾燥させるものばかりでなく、燻焙(燻して乾燥させる)や焙煎する緑茶もあり、多種多様です。発酵をさせないため各種ビタミンが豊富であり、美容と健康の維持や成人病の予防に効果があると言われます。また頭をスッキリとさせる効果もあります。

【青茶】
  主に福建省、広東省北部及び台湾で作られ、飲まれている半醗酵茶のことを総称して青茶といいます。弱発酵から全発酵の手前の間のすべてを半発酵として青茶に区分します。発酵部分の褐色と不発酵部分の緑色が混じり、見た目が青く見えるからこの名がついた。ですから、味、香りの幅が一番広く、ほとんど緑茶に近いものから、紅茶に近いものまで、この区分に入ります。日本人にとって一番なじみの深い「烏龍茶」はこの区分に入るため、中国茶といえばこの種類のお茶を指すと思っている人が多いのではないでしょうか。体内の代謝を活発にし、血液中の中性脂肪とコレステロールを減らします。香りが芳醇で気分を落ちつけ爽快〈ソウカイ〉にする効果があります。

【紅茶】
半醗酵茶から醗酵茶までバリエーションのあるイギリスや日本で馴染みの深い紅茶ですが、やはり紅茶のルーツは中国にあります。全発酵のお茶です。「キーマン紅茶」が特に有名ですが、銘茶は他にもたくさんあります。インドやスリランカ産の紅茶も起源は中国なのですが、これらのものよりタンニンが少なく、甘味もあるのが特徴です。中には「正山小種」のように、松ヤニで燻焙したものもありますが、ほとんどは、普通の乾燥です。中国(香港など南の地域)では清飲法といって茶葉の色と茶の香りと味をストレートに楽しむ飲み方がほとんどです。

【黒茶】
後発酵のお茶です。ほとんどは菌類を使って醗酵させて製造するお茶で、薬や木に似た香りと味がします。中国ではプーアル茶とも呼ばれます。「年代を経て価値が出るお茶」と思ってもらえばよいでしょうか。茶葉がバラバラになっている散茶のほかに、固めたものも多く見られます。黒茶の代表の普河茶は、古いものほどに価値がつく、いわゆるビンテージものでもあります。体内の脂肪の代謝を助けコレステロールを減らします。身体の新陳代謝を活発にし、血液の循環を良くしたり胃の消化を助け調子を整えたりする効果があると言われています。

【花茶】
清の時代に上流階級の女性たちに流行した。花の香りをまとった優雅なお茶は香しく身も心も癒してくれる。簡単にいえば、緑茶、白茶をベースに花の香りなどを吸着〈きゅうちゃく〉させたお茶です。ジャスミン茶として知られる「茉莉花茶」は、日本でもおなじみです。この他に、花白体を乾燥させ「メイクエイ花茶」や「菊花茶」などがあり、他のお茶とブレンドして飲んだりします。

【苦丁茶】
苦丁茶は、中国で漢の時代から飲まれていた健康茶です。 1800年以上の歴史を持ち、美容茶、長寿茶として人々に親しまれてきて、『茶経』『本草綱目』などの経典にもその名を連ねています。苦丁茶は中国南部原産の苦丁樹の先端を使った健康茶ですが、健康面での効果は幅広く、「便秘解消」「ダイエット」「風邪予防」「高血圧予防」「ガン予防」「体質改善(アトピー、花粉症など)」などがあり、健康を目的に日常的に飲むお茶に最適です。苦丁茶を一口口に含むと、苦い!喉を過ぎると、やや甘くなります。何とも不思議な、今までに味わった事のない味覚です

六大中国茶