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中 国 禅 語 |
破山中賊易,破心中賊難
「山中の賊(ぞく)を破(やぶ)るは易(やす)く、心中の賊を破るは難(かた)し」(王陽明)という言葉があります。山賊を打ち破るのはまだやさしいが、心の中の賊、すなわち私心を去ることは難しいという意味です。自らの心を和らげ、私心に克(か)つことを目標に定め、今後の人生を拓(ひら)いていけば、必ずよい結果が表れると思います。
降魔者,先降自心。心伏则群魔退听。驭衡者,先驭此气。气平则外横不侵。
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[読み下し文]
魔ヲ降サントスル者ハ、先ズ自心(じしん)ヲ降セ。心伏スレバ即チ群魔ハ退キ聴ク。
横(おう)ヲ馭(ぎょ)セントスル者ハ、先ズコノ氣ヲ馭セ。氣平(きたい)ラカナレバ即チ外横侵(がいおうおか)サズ。
[訳]
修行に励むことをさまたげるもの(煩悩など)を降伏させるには、先ず自分の心に打ち勝たなければならない。そうすればあらゆる煩悩を退散させることができる。自分をコントロールしようとするものは、先ず自分の氣持ちを平静にしなければならない。そうすれば、あらゆる誘惑から身を守ることができる。
■人に勝つことよりも、自分に勝つことは難(かた)し。
「山中ノ賊ヲ破ルハ易(やす)ク、心中の賊ヲ破ルハ難シ」。自分に勝つのは難しいとされる。特に我欲を断つということは、よほどの修練を積まないことにはできません。
過去どれほどの数多(あまた)の先人たちが、我欲に打ち勝つ修養を積んでは挫折してきたことでしょう。
所謂(いわゆる)五欲には、「財欲・色欲・飲食欲・名誉欲・睡眠欲」の五つの欲望があります。
いずれもコントロールすることは難しいものばかりです。しかし、この中でも人間が生きていく上での根源的なものは、飲食欲と睡眠欲です。究極といえば、やはり睡眠欲といえるでしょう。
一般の人が、断食を続けることは困難ではあっても、日数を限れば可能ですが、やはり睡眠を断つというのは、なかなかできることではありません。
しかし、飲食欲と睡眠欲をコントロールするために修養することは、他の欲をコントロールすることの道でもあります。差し当たり、断食などは健康のためにも、ときどきは取組んでみることをお勧めします。現代人は「過食」で、肥満気味でもあることですから。
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